会長からのメッセージ
「ふるさとのイジ」
令和 6年 5月
四ッ倉 隆裕
令和5年9月線状降水帯が内郷で発生した。見る間にあふれる水。そこに居合わせ被害にあわれた方々は恐ろしい思いをされた事でしょう。
水が引いた後は床上浸水した家屋の家財が使い物にならず、床には泥が堆積。歩くにも足が取られる状況。そして冠水した道路には逃げ遅れた車両が、動けずに脇に積み重なるような状態。河川の橋脚には上流からの流木などが掛かり溜まった。これが河川の流れを止めそこから溢れてきたのか。
被害は白水川・宮川の上流、高野から白水、内町、宮、綴。河川の流域を中心に、一帯に広がった。ただ、災害は隣同士にいても、被害が出る・出ないは紙一重。その心情も雲泥の差。互いに話を出すが難しいものである。
市民会議としても、災害前には通常のまちあるき活動を企画し、実行に入ろうとしていた矢先であった。被害の状況を鑑みると、計画したまちあるきは実行できるかと思慮し、検討を行った。
「内郷は水害のまちとして認知されてしまった。」「また水害は起こる? 移転をしようか。」「内郷のまちから人が減る。」内郷市民の思いは複雑。将来の住みよいまちを考える市民会議としては、大きな課題が出来てしまった。「水害に弱い白水川と宮川。」河川改修等のハード面は行政で考え、対応してもらおう。市民会議は水害時の対応・手法を内郷のみんなで共有し、被害を少なくする運動をしよう。
まずは、第一弾。被害にあわれた方々の話を聞き共有する。そして、行政が現時点で考える原因と対策をみんなに知ってもらおう。そのまちあるきを開催した。
令和6年度は内郷の被害記録を残し、災害を風化させず、住んでいる人に情報提供する。それをまちづくり委員会事業の柱とする。もちろん他の委員会も通常の事業に加え、その都度発生する、様々な課題には必要な検討と対応を行いながら活動する。市民会議は中長期的なまちづくりをベースとしながらも、個々の事業を楽しむことを忘れず活動を考える。
皆様、お時間がありましたら遊びに来てください。
内郷をあきらめず、魅力あるまち、「ふるさとのイジ」のためご理解ご協力をお願いします。